<ネゲブの流れ> ―463― 2017/7/23
「ひれ伏して願う」ルカ8:40~42
「彼はイエスの足もとにひれ伏して自分の家に来ていただきたいと願った。」
-ルカ8:41-
人間関係を円滑にする言葉に「ありがとう」「ごめんなさい」「お願いします」の三つがあります。これらは短い言葉ですが、実際口にするのは難しいものです。それは人間が生まれつき傲慢で、なかなかへりくだることができないからです。この箇所に出て来るヤイロもその一人でした。彼はユダヤ教の会堂の管理者という地位にあり、自分のユダヤ教信仰を自負していました。その彼がイエス様の所に来て、足もとにひれ伏してお願いしています。ヤイロから祈りの姿勢について学びましょう。
①祈りの始まりは悩みと愛。―自信家のヤイロにどうにもならない悩みが生じました。娘の病です。しかも死にかけていました。彼は娘思いの優しい父親だったのでしょう。他のユダヤ教徒達はしないであろう、イエス様にお願いするという方法を取りました。イエス様が難しい病気を直していると聞いたからです。
②祈りの対象は偉大な力を持った方。―イエス様の働きが進めば進む程、その偉大な力はますますあらわになりました。ガリラヤ湖の向こう岸から帰られると、待ちわびていた群衆が喜んで迎え、押し迫って来ました。嵐を沈めたことや手の付けられない悪霊つきを癒したことはさらにイエス様の人気を高めたことでしょう。ヤイロは迷いなく、イエス様の所に来ました。
③祈りは足もとにひれ伏して。―ヤイロが死にかけている愛娘の癒しを求めてイエス様の足もとにひれ伏したのは、自然なことでした。私達の祈りはどうでしょう。私達の周りにはイエス様の救いを知らずに死にかけている人がたくさんいます。頭を下げて愛してお願いする祈りが必要なのでは…。また自分の魂は?と点検してみましょう。いのちに溢れているでしょうか。神様との円滑な関係維持も「ありがとう」「ごめんなさい」「お願いします」からです。ひれ伏してお願いすることがたくさん!