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<ネゲブの流れ>-859-2025/6/29

  • 執筆者の写真: Kotomi Kani
    Kotomi Kani
  • 2 時間前
  • 読了時間: 2分

「奴隷と主人」エペソ6:5~9


「あなたがたは、彼らとあなたがたとの主が天におられ、主は人を差別されることがないことを知っているのですから。」          ーエペソ6:9dー

 

 現代日本では明治維新で身分制度、敗戦で地主制度が廃止され平等が実現しています。しかし奴隷制度あるいは主従制度は長く世界中で社会を支配しており、新約時代もそうでした。パウロが奴隷と主人それぞれに命じたことは、地上の境遇を超越して天国を目指すクリスチャンの心得と言えます。私たちも天国人の内面を備えたい。

 ➀奴隷の心得。― 辺境佐渡では小6で敗戦を迎えた母でさえも小作人的卑屈さを持ち続けました。名家とは違う貧乏人!という意識です。ですから奴隷制度の中では、どうせ!という卑屈さ、搾取されるだけという不信不満、ずるく賢く楽にという不誠実があって当然でしょう。しかしパウロは奴隷に対して「真心から、心から、善意をもって、キリストに従い仕えるように、地上の主人にも従い仕えなさい。」と勧めます。奴隷ながら奴隷根性を脱して積極的服従と奉仕をという高尚さ。あっぱれ。

 ➁主人の心得。― 奴隷根性を脱して真心から仕える奴隷に対して主人はどうあるべきか。パウロは主人たちに対して「おどすことはやめなさい。」と言います。軽蔑、侮蔑、おどし、搾取、虐待いっさいダメです。たとえ奴隷根性を抜け出せず卑屈、不信不満、不誠実のままの奴隷に対してもおどすことはダメです。奴隷を所有する主人たちこそ、キリストの言葉「偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。」(マタイ20:26)に従うべきです。上の立場からの搾取的支配は禁止です。

 ➂天の主の報いに差別なし。― 天国は地上の不都合を解消します。天国では地上の身分や階級はご破算になり、良いことをしたか否かで報いが決まります。「良いことを行なえば、奴隷であっても自由人であっても、それぞれその報いを主から受ける」という訳です。主は地上で横行しているような身分による差別はなさいません。「主は人を差別されることがない。」との言葉は意味深いです。キリストの教えは差別の解消だったはずが、今でも教会内に男女、障害の有無、職業などによる差別が潜んでいる現実があります。謙卑のキリストに倣いたい

  


 
 
 

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