<ネゲブの流れ> ―465― 2017/8/6
「子どもよ。起きなさい。」ルカ8:49~56
「『子どもよ。起きなさい。』すると、娘の霊が戻って、娘はただちに起き上がった。」 ―ルカ8:44-
死人の生き返りほど神様の力を現わす奇跡はありません。後にイエス様ご自身が十字架で死んで三日後に復活するのですが、その前触れとも言える奇跡が行われました。会堂管理者ヤイロの死にかけていた娘が死んでしまったのです。ヤイロの娘の生き返りから、神様が奇跡を行われる時のことを学びましょう。
①祈りの答えの遅延と奇跡。―イエス様は長血の女とのやり取りの間に、ヤイロの娘が死んでしまうことをご存知でした。イエス様は死人を生き返らせるつもりでした。ヤイロは手間取るイエス様に気が気ではなかったでしょう。私達も祈りが答えられず状況が悪化して行く時、失望して信仰すら失いかけます。しかし祈りの答えの遅延は偉大な奇跡につながるのです。失望しないで、神様の業を待ち望みましょう。
②心無い人々の反対の声とあざ笑い。―娘の死を知らせに来たのは使用人でした。彼は「もう、先生を煩わすことはありません。」と要らぬ口出しをしました。彼は主人ヤイロをあきらめるようにと諭し、イエス様に配慮したつもりだったのでしょう。また娘の死を悲しむ人々は「死んだのではない。眠っているのです。」と言うイエス様をあざ笑いました。どちらも御心知らずの愚か人です。要らぬ声に惑わされないように。
③ヤイロの愛と信仰。―娘が死んでもヤイロはあきらめずつぶやかず、イエス様に従いました。「ただ信じていなさい。」と言われればその通りに信じ、「眠っているのです。」と言われれば生き返りを信じました。ヤイロもまた素晴らしい信仰の人です。何がヤイロにそのような信仰を持たせたのでしょうか。それはやはり親心でしょう。親は子供のこととなると必死です。それまで奇跡など信じなかったのが、子供のためには奇跡すら求めるようになります。霊的に死にかけた魂への親心をぜひ持ちたいものです!真実な愛と信仰は奇跡を見ることでしょう!