<ネゲブの流れ> ―498― 2018/4/1
「火も分裂も乗り越えて」ルカ12:49~53
「わたしが来たのは、地に火を投げ込むためです。」 ―ルカ12:49―
私が信仰回復と心の病の癒しを頂いてからまもなく6年になります。私にとってその経験は20年もの長い病、しかも病院や医師を転々としても直らなかった病が直ったということで、非常に喜ばしいものでした。しかしその奇跡的な恵みが、この箇所にあるような家族の分裂をもたらしました。分裂としては離婚、無理解、誤解、無視などがあり、癒されながらもつらくてこの箇所をよく読んだものでした。そしてイエス様に「分裂を与えるために来た」と言われてしまえばもう言葉もなく忍耐するだけでした。しかし最近は家族の誤解も解けて来ています。分裂を与えると言われるイエス様の真意はどこにあるのでしょうか。考えてみます。
①イエス様の苦しみの大きさ。― イエス様には十字架という苦しいバプテスマ(沈むこと)が待っていました。その宣教活動は当時の政治的宗教的に腐敗した社会において、まさに「火を投げ込む」ようなものでした。癒しの恩恵とは裏腹に権力者の憎悪、反感、殺意は増幅して行きました。イエス様が決して「火を投げ込む」ことを喜んでいたのではないことが49節後半から解ります。旧約の預言者も火を投げ込みました。それが今燃えていないため再び火を投げ込まなければならない、火を投げ込み、その火の粉が身に降り掛かり、殺されるというつらさ!
②戦いの火や分裂のつらさを乗り越えて。― 私は、私の癒しと裏腹に生じた家族の分裂の意味が解らず、何度もイエス様につぶやきました。生家、嫁ぎ先の分裂。肉親よりキリスト第一と解っていても、つらかったです。しかし私が肉親を取り、信仰を譲ったとしたらすべてが終わってしまう、私は天上のイエス様だけ見つめて孤独でも忍耐しよう、そう思って来ました。ルターも「10年間まったく一人で戦った」と言われています。「火も分裂も恐れず義なるイエス様に従う勇者たれ!」政権と教団組織の偽りが横行する今、イエス様のこんな声が聞こえて来ます!
【報告】
*本日はイースーター礼拝です。復活の恵みを味わいましょう。
<今週の予定>
◎学習クラス ・2日(月)Pm6:00~ ・3日(火)Pm6:00~
・5日(木)Pm2:30~
◎聖研祈祷会 5日(木)Pm7:30~
◎早天祈祷会 毎日Am6:00~6:30