〈ネゲブの流れ> -534- 2018/12/16
「いる場所がなかった」ルカ2:1~7
「男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。
宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。」 ―ルカ2:7―
子供支援の研修会などでよく「居場所」という言葉を耳にします。「居場所がない子供が増えているので、居場所作りが必要だ」ということです。この「居場所」ということでは、二千年前に生まれた救い主のイエス様も出生時から居場所がなかった方でした。旅先で生まれ、宿屋はいっぱいだったのかいる場所がなく、家畜小屋の飼葉おけに寝かされました。救い主である神の子のイエス様に出生時から居場所がなかったということ、その意味を考えてみましょう。
①父なる神様の計画と摂理による。― 私達人間の誕生の時と場所は神様の計画によると言われます。同じようには御子イエス様の誕生の時と場所も神様の計画通りでした。ローマ皇帝アウグストが住民登録の勅令を出すのに合わせてマリヤをみごもらせ、ヨセフの町ベツレヘムへと旅立たせ、しかも宿屋がない状態に導かれました。
②人の心の冷ややかさの現れによる。― ローマ当局はマリヤが身重でも、旅先での登録を免除してくれませんでした。また着いたベツレヘムの町でも宿を譲ってくれる人もありませんでした。人々は皆、重税を課されることで戦々恐々とし、心の余裕がなかったのかもしれません。昨今の政府の強行姿勢と社会の冷淡さが思い浮かびます。
③居場所を与える真の救い主になるため。― イエス様は貧しい人や病人、罪人を救うために来られました。そのためには自ら底辺の生活を知らなければなりませんでした。居場所のない人に居場所を与えるためそのつらさを知る必要がありました。イエス様の優しい眼差しや言葉かけは、その貧しさの実体験から滲み出たものなのでしょう。
④居場所がないと感じる人へ。― イエス様は必ず居場所を用意して下さいます。また居場所がない経験は、居場所がない人の居場所を用意するためです。その居場所は永遠に続き、天国につながります!
<今週の予定>
◎学習クラス ・17日(月)Pm6:00~ ・18日(火)Pm2:30~(幼児)
・18日(火)Pm6:00~ ・19日(水)Pm3:30~
◎聖研祈祷会 20日(木)Pm7:30~
◎早天祈祷会 毎日Am6:00~6:30