〈ネゲブの流れ〉-548-2019/3/31
「愛は寛容」Ⅰコリント13:4
「愛は寛容であり、愛は親切です。」 ―Ⅰコリント13:4―
愛がないなら何の値打ちも何の価値もないと言われてしまえば、愛とは何だろうと真剣に考えざるをえません。その定義の一つ目が「寛容」です。「寛容」とは辞書によれば、「心が広くよく人を受け入れること」です。私達はしばしば心が狭くなり「おかしい!」「赦せない!」と言って批判したり、抗議したり、距離を取ったりしがちです。「寛容」の引照箇所に、「愛はすべてのそむきの罪をおおう。」(箴言10::12)があります。罪をもおおう「寛容の愛」について考えましょう。
①寛容の愛には憎しみや恨みがない。― どうしたら悪に勝利できるかという問題は究極的な問題です。ヒトラーの悪を倒すために暗殺計画に加担し処刑されたボンヘッファー、敵を愛することをモットーに非暴力公民権運動を展開したキング牧師、キリスト教会に捨てられ無教会となった内村鑑三、国策捜査により512日間の拘置所生活と11年間の公判、外務官僚失職を経験した佐藤優氏。いずれもが悪との戦いにおいて、恨みを否定し、敵を愛するということを主張しています。
②寛容の愛は罪をおおう。― 最近事故現場に遭遇して、誰もが相手を責めることがなく互いに謝り気遣っている姿に感心しました。それで本田弘慈師の説教例話を思い出しました。家中罪人だったら、喧嘩も起こらない。何かを壊しても「壊した私が悪かった。」「置いた私が悪かった。」と謝り合えば丸くおさまる。しかし「壊したお前が悪い。」「置いたお前が悪い。」と責め合うので喧嘩になるというのです。佐藤優氏も「反省」という本を出しています。私達も人間関係での衝突に遭遇した場合、相手への寛容と冷静な自己反省を心がける必要がありそうです。
③寛容の愛は正義と和解をもたらす。― キング牧師の夢は正義と和解、さらには愛の共同体の実現でした。しかし道半ばでした。罪や悪との戦いはなお続いています。その勝利の鍵は愛であり、特に寛容の愛でしょう。多様な人を受け入れられるよう、心の拡張運動を!
<今週の予定>
・2日(火)Pm2:30~ 幼児英語・預かり
・4日(木)Pm2:00~ 学習クラス(中)
・4日(木)Pm7:30~ 聖書研究祈祷会
・6日(土)Pm1:00~ キッズクラブ
・毎日Am6:00~6:30 早天祈祷会