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‹ネゲブの流れ>-756-2023/7/16

「ヨシュアの祈り」ヨシュア記7:6~9


「ヨシュアは着物を裂き、イスラエルの長老たちといっしょに、主の箱の前で、夕方まで地にひれ伏し、自分たちの頭にちりをかぶった。」ーヨシュア記7:6ー


 東大教授の安富歩氏が、努力すれば成功するという因果応報的線形思考の問題性を指摘しています。現実世界はもっと複雑で、ああすればこうなるとはいかないということです。カナンの地占領の使命を託されたヨシュアはヨルダン川渡行とエリコ陥落の奇跡によって昇り調子でした。しかしアイでの敗北で昇り調子が一転し下降線となりました。人生の下り坂や落ち目における祈り方をヨシュアの祈りから学びましょう。 

 ➀嘆き。― 有能な指導者ヨシュアにしても勝利続きの後の敗北は相当痛かったのでしょう。着物を裂き、主の箱の前で夕方まで地にひれ伏し、頭にちりをかぶりました。その姿は深い絶望と悲嘆を表わしています。思いがけない挫折や失敗に襲われた時、神の前に心低くして嘆きを表わすことは有益です。人に訴えたり気を紛らわしたりするよりも。

 ➁神への疑問と不安の訴え。― ヨシュアは深い嘆きとへりくだりの後、口を開いて神に問いかけました。「どうして、…ヨルダン川をあくまでも渡らせて、私たちを…滅ぼそうとされるのですか。…ヨルダン川の向こう側に居残ればよかったのでは?」と。挫折は疑いを起こさせ思考を後ろ向きにします。「アイの敗北は敵に背を見せたようなもの、カナン人やこの地の住民がみな攻め囲み私たちの名を地から絶ってしまうでしょう。」杞憂な不安です。悲嘆の時疑問や不安を神に訴えられる幸い。  

 ➂大いなる御名への思い量り。― ヨシュアは祈りの終わりにヨルダン川渡行もエリコ陥落も神の奇跡的御業であったことを思い、神の大いなる御名に言及します。「あなたの大いなる御名のために何をなさろうとするのですか。」 敗北も挫折も失敗も困難も神の御手の中にあることを思えば、このどん底からどうやって神の栄光を現わされるのだろうかという問いかけが出ます。それはこのみじめな低い状況に神は必ず介入して下さるはずだという信仰に至ります。私たちは神の栄光のために選ばれ救われた者。昇り調子の時だけでなく落ち目の時こそ御名の栄光を祈り求めましょう。ヨシュアのように神の声がかけられるはず😊


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