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‹ネゲブの流れ>-773-2023/11/12

「全滅」 ヨシュア記10:16~21


         ―ヨシュア記10:20―

 私は戦争を知らない世代で、しかも戦争の夢でうなされるほどの超怖がりです。ですので現在の二つの戦争の早期停戦と戦争のない平和な世界の実現を切望しています。旧約には悲惨な戦争の記事が多いですが今日の箇所にも残酷な「全滅」という言葉が出て来ます。神は残酷、という印象を受けますが、実はこれが恒久平和実現の鍵です。

 ➀人類の歴史も人生も戦いの連続。― 最近よく無辜の市民を殺すのは戦争犯罪だと言われます。その観点では聖書の聖絶も戦争犯罪です。しかしその発想は二度の悲惨な世界大戦の反省から出たもので、元来生存競争的戦争に停戦はなく相手を全滅させるまで続きます。それが人類の歴史です。平和な戦後日本でも全ての人に人生の戦いがあり困難に勝たなければ敗北の人生となります。

 ➁勝つとは?勝つには?― 戦いに勝利するとは敵を負かして以後攻撃を受けないということです。そういう意味でヨシュア記時代のイスラエルにとって敵の聖絶は必須でした。勝つには敵の頭なる王を打つことと残党を打つことが必要です。ヨシュアはマケダのほら穴に隠れた五人の王を見張らせ、逃げる敵を追わせ、しんがりを打たせ町にはいらせないようにし、全滅させました。人生の戦いでも敵なる問題の王と残党を見つけて打たなければ。問題=敵は内外の罪である場合が多い。

 ➂真の勝利は肯定される。― イスラエル人がエモリ人の五人の王とその町を全滅させて引き揚げた時、彼らに向かってののしる者は誰もいませんでした。イスラエルの勝利は神の勝利として肯定されたのです。恐ろしい核兵器が存在し、同時にキリスト教的博愛の人権思想が広がった現代。推奨される戦いは剣によらない“悪”との戦いであり“真善の追求”の戦いであると思われます。それは個人的人生の戦いでも国家内外の政治的戦いでも同様でしょう。敵なる王は富と力の支配者、残党はそれに群がる欲です。与え、仕え、赦し、和解する“愛”が世界を覆えば平和が実現します。悪の「全滅」😉 中東に正義と愛と平和を🙏




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