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‹ネゲブの流れ>-793-2024/3/24

「十字架の平和」ルカ23:33~38


「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」 ―ルカ23:33―


 本日から受難週です。この時期の霊想書には十字架が続きます。人生64年。自分の苦難とキリストの十字架を比べてみると、もっと違った苦難の負い方ができたのでは?という反省が出て来ます。それはキリストがゲッセマネの祈り以降、冷静沈着に十字架の道を歩まれたからです。動揺が苦難を倍加した。キリストの平和に学びたいものです。

 ➀感情のコントロール。― ある精神科医が私の心の病の原因を「環境と考え方」と言いました。また「ジタバタしない」「気長に待つ」と助言下さった精神科医もいました。私は予想外の困難下で感情のコントロールができなかったのです。キリストは最悪の環境と言える十字架の道を怒り、恨み、反抗などの悪感情なく全うされました。不当な逮捕、拷問、侮蔑、十字架刑に一切感情を乱さなかった凄さ。自制心の訓練が必要。

 ➁愛と使命の自覚。― キリストは肉体を取って人となり、私達と同じような感情も持たれました。不当な扱いに対する反抗や怒りもあったことでしょう。キリストはゲッセマネにおいて悲しみともだえを表し「この杯をわたしから過ぎ去らせてください。」と祈りました。しかし「どうしても飲まずに済まされぬ杯でしたら、」と言って十字架を覚悟しました。苦難を使命として覚悟しその苦難が多くの人を救うという愛の心に満たされた時、人も勇敢になりえるのでは。愛と使命の自覚により強くされたい。

 ➂天と父なる神が見えていた。― キリストの十字架上の七つの言葉のうち三つは父なる神への祈りです。「父よ。彼らをお赦しください。」「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」 また隣の犯罪人に「あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」と言いました。キリストには父なる神と天が見えていたのです。不当な苦しみを忍耐する時神に喜ばれ、その上には神の霊がとどまり、さらに天の報いは大きいと言われます。肉の感情は不当な苦しみに苛立ちます。苛立ちを抑え、父なる神と天を見上げ、使命と愛を悟る。その時、平和な心で十字架を負える者に!


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