‹ネゲブの流れ>-796-2024/4/14
「ユダ族の割り当て地」ヨシュア記15:1~12
「ユダ族の諸氏族が、くじで割り当てられた地は、エドムの国境に至り、その南端は、南のほうのツィンの荒野であった。」 ーヨシュア記15:1ー
イスラエルガザ戦争は二民族の土地問題に端を発していて、民族にとって土地は重要です。しかし都市集中とマンション生活が普通になった日本では土地は軽視され田舎の土地は相続拒否される程です。ですので、割り当て地を単なる土地ではなく境遇や賜物も含めて考えたいと思います。ヨルダン川西側の割り当てはまずユダ族からでした。
➀ユダ族について。― ユダ族はヤコブの正妻レアによる四男ユダ(=ほめたたえる)の子孫です。ヤコブは「王権はユダを離れず」(創世記49:10)と祝福しています。45年前のカナン偵察時、12人の斥候のうち信仰的だったのはユダ族のカレブとエフライム族のヨシュアだけでした。ヨシュアはモーセ後の戦いを指揮し、一段落してカレブが相続地を申し出ました。それでユダ族から割り当てが始まったのでしょう。
➁くじによる割り当て=決定は神。― すでに二部族半には相続地が与えられています。残る九部族半に相続地を割り当てますが希望を取ったら収集がつきません。平等と神の御心を求めてくじが使われました。「くじは、ひざに投げられるが、そのすべての決定は、主から来る。」(箴言16:33)とあるように、割り当て地は神によって決められたのです。ユダの割り当て地は南部パレスチナで、昔も今も政治的重要地域です。後にサムエルがユダ族のエッサイの子ダビデに油を注ぎました。彼はサウルの死後王となり周辺の敵を抑え王権を確立しました。エルサレムを含むユダの地は王国の都にふさわしい地でした。神の摂理。
➂二種類の境界線。― ユダの割り当て地は広大ですが、東西には塩の海(死海)と大海(地中海)の地形的境界線、南北には国境や部族間境界線がありました。割り当てられるものは広大で豊かですが「ここまで!」という境界線があるということです。地形的境界線からは被造物として限界を認めること、部族間境界線からは他者の尊重と侵害の禁止を学びましょう。分をわきまえ、与えられた境遇と賜物に感謝し、それらを磨き活用して行く時、割り当て地から霊的宝💎がザックザック☺
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