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‹ネゲブの流れ>-806-2024/6/23

「主の前にくじを引く」ヨシュア記18:8~10


「私はシロで、主の前に、あなたがたのため、ここでくじを引こう。」  

              ―ヨシュア記18:8―

 

 世界は人間の意志と人間を越えた意志が入り混じって動いています。それが歴史です。歴史を動かす立場にある人にとって政策の選択は重たい仕事で、人間を越えた存在の後押しを求め宗教的行動が取られて来ました。ヨシュアにしても同様で相続地割り当ては祭司エルアザルによるくじによりました。主の前に大事を決める時の心得を学びましょう。

 ➀調査により確かな情報を得る。― ある小学生に「祈りは聞かれるよ。」と話したら、「祈ってもテストでいい点取れなかった。」と言い返されました。祈りもくじも準備なしには空しいものに過ぎません。ヨシュアはくじによる最終的決定の前に7X3=21人の調査隊を集め直々の命令を下しました。七部族用の相続地の地形、産物、住民など詳しく調査させたのです。最終決断の前にできるだけの調査、情報収集が必要です。

 ➁書きしるし公表する。― ヨシュアは「その地の情報を記憶して帰り説明しなさい。」と言ったのではなく、「その地について書きしるし、私のところに帰って来なさい。」と言いました。歴史、国、社会、地域、組織を動かすような大事を決める時には、判断材料にした情報は書きしるして置く必要があります。最近私の故郷の畑野町誌を読んでいるのですが、ずっと昔から様々な記録が残っていて感心しています。書きしるすことは、有効な決定の必要条件では。文書改ざん廃棄の政治は不毛です。

 ➂主の前にくじを引いて決める。― ヨシュアは、相続地についての調査結果に目を通し、割り当てる七部族の特性を考えながら、くじを引きました。それは会見の天幕を建てたシロで、祭司エルアザルや諸部族の一族のかしらたちも立ち会いのもとででした。主の御心にかない各部族が祝福されるようにとの祈りをもってくじが引かれたことでしょう。主の前にくじを引いて決めるという厳粛さです。主に選ばれ主の声を聞きながらカナン攻略の大役を果たしたヨシュアが、「あなたがたのため、くじを引こう。」と言って分割された相続地。ありがたさを感じます。私の主の前の決断も他者の祝福となりますように。そのように生きたい🙋‍♀️



 

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